弘前大会 大会長からのごあいさつ
FOUR WINDS乳幼児精神保健学会第18回全国学術集会
大会長 松原 徹

 

FOUR WINDS弘前大会を終えて

 2年半の月日を掛けて準備した弘前大会は、お陰様で参加者は500人を越え、盛会の内に無事終了することができました。近県はもとより遠く沖縄からの参加者もありました。交通の便の悪いところを沢山の会員の皆様にご参加いただき、誠にありがたいことと存じております。
学会を準備する過程は新たな人の輪を構築する作業でもありました。学会を開催するまでには実に多くの方々からご援助ご協力を戴きました。深くお礼申し上げます。

 ”響き合い”というテーマの下に全ての講演を企画しましたが、アンケート結果を読み、その言葉に我々が込めた思いは充分伝わったように感じました。児童虐待が及ぼす器質的な影響、発達障害の有無に係わらず基本となる親子の関係性の重要性、間主観的な心の響き合いを元に形成される親子の愛着、そしてそれを取り巻く人々との心の響き合い、人材の養成、素晴らしい講演をしていただいた講師の方々に深謝いたします。
実行委員と話し合いを重ねる中で出てきたキーワードは響き合いの他に、繋がるということ、そして文化の伝承。親子という基本単位を支えるこの津軽の地域社会と、そこに根付く地方文化を皆が強く意識していました。そして企画したシンポジウムのテーマは「子どもを守り育てる地域の輪…響き合う心をテーマに…」でした。我々の地域の中で子ども達と深く繋がり、子どもの心を大切にした取り組みを行っているシンポジストの皆様のご発表はどれも素晴らしいものでした。もっともオープニングの太鼓の響きに始まり、シンポジウムの最後を「ヤーレヤレ、ヤーレヤ(やれやれ)」というねぷた祭りのかけ声で閉めて頂いたのは想定外でしたが、始めから終わりまでが見事に繋がり、最後のかけ声で会場全体が一体になったように思えました。
津軽には子どもを大切に思う文化が根付いています。しかしそんな弘前でも心の悲鳴のサインで小児科を受診する子どもは少なくありません。今回の学会を一回限りのもので終わらせることなく、FOUR WINDS青森として継続し、子どもの心の学びを続け、地域との関わりを持ち続けることを誓います。

 最後になりますが、弘前大会は会員の皆様、地域の皆様の協力無しには成功しませんでした。ここに改めて感謝の意を表します。皆様、本当にありがとうございました。